【上村裕是のBlog】弁護士はしゃべる仕事?

 皆さんは弁護士の主な仕事内容は何だと思いますか?

 ドラマ等では弁護士は法廷で「異議あり」と威勢よく叫んだり、証人尋問で証人の嘘を鮮やかに暴くといったシーンがよく出てきます。弁護士は法廷の場で議論するというイメージを持たれている方が多いようです。

 弁護士の仕事に、法廷等で議論し合うということは当然含まれます。しかし、実際には弁護士の仕事時間の多くは書面の作成に費やされます。

 裁判所に提出する訴状や準備書面、相手に送る内容証明郵便、企業間で作られる契約書、調査報告書等、弁護士が作成する書面をあげればきりがありません。

  弁護士の仕事の多くが書面作成であるという点を意外に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、法律というのは精密さや正確さが強く要求されますので、疑義が出ないよう、論理的に一貫している文書を作成する技術はロースクールでも徹底的に叩きこまれます。論理的に筋が通っているかはもちろん、相手を納得させるだけの説得力や迫力も備えていることが求められ、書面作成はとても奥が深く難しいものです。何日も、場合によっては何週間も推敲を重ねて文章を練り上げることもあります。

 ただ、職業柄どうしても堅い文章になってしまいがちですので、このブログではできるだけくだけた文章にしていきたいと思います(笑)