法務と戦略

法務の役割を企業の方もかなり分析されておられます。

具体的なトラブル(訴訟)に対する対処法務とトラブルの予防法務が一般的な法務の役割と考えておられると思います。法務リスクマネジメントと言う言葉がここではよくつかわれています。

でも、この「法務リスクマネジメント」をどう定義づけるか、人によって微妙にニュアンスが違うようです。最近、自分の無知に驚いたのは、中国における企業法務の現状です。ある雑誌に掲載されていた記事からの話ですが、中国では、「企業の法的リスク管理に関するガイドライン」が発表され、企業法務に関する研究が盛んに行われているということです。

簡潔に言えば、「企業法務は経営に参画するものだ」というとらえ方がされているということです。

中国リスクとしてよく言われrているのは、中国は「人冶国家」であり「法治国家」ではないと聞かされていました。しかい、中国の成長は経済成長だけでなく、法治国家としての整備も急ピッチで進められていると言うことです。

私自身、「法務と経営の融合」というテーマで中小企業の方々へのサポートを模索していましたが、中国では既にガイドラインまで作成し、企業法務と経営を関係づけて捉えていたのです。中国の成長はおそるべしです。

中国の弁護士の方と交流する機会が多く、日本の弁護士と違ったスタイルで活躍されている中国人弁護士の方と接すると、とても刺激となります。

日本も法務のあり方を真剣に考えるときが既に来ていると思います。

以上