【水田竜馬のBlog】中国進出の方法①

一日一善、一週間一ブログ。人の心は弱いもので、さぼりがちな弱い心を引き締めるには、習慣化することと、周りに広言して自分を追い込むことが大事ですね。不言実行は無理なので、有言実行でこつこつ頑張りたいと思います。

先日、吹田のロータリークラブで「卓話」という講演をさせて頂きました。

中国におけるEコマース(電子商取引)についてお話させて頂きましたが、淘宝网(タオバオ)などのECサイトへの出店は実店舗型などと比較して低額で出店できることが魅力です。とはいっても、事業として行われる場合は商品宣伝や顧客対応、関連業者とのトラブル等々さまざまなコスト、トラブルはつきもの。決して片手間に行えるようなものではなく、きちんと事業としての戦略を持ち、一定の資本投下を行う必要があります。

やはり、「商売に王道なし」です。近道ではなく、色々な選択肢をご提示できるように我々専門家もお手伝いさせて頂きたいと思います。

「選択肢」と申し上げましたが、取引の方法や拠点の有無等により色々な中国ビジネスの方法があります。

例えば、海外の販売店(Distributor)を通じて販売する場合は、必ずしも中国現地法人を立ち上げる必要はありません。中国で自社の製品を販売してくれるパートナーを見つけ、かかる中国内の企業に卸売をすることで利益を上げる方式です。このような方法は、今後の進出を見据えて試験的に商品を展開する場合、中国市場展開には主眼をおかず売り切りで一定の利益さえ上がればいいと割り切っている場合などには有用でしょう。

では、中国のパートナーはどのように探せばいいのでしょうか。

現地の展示会での情報、知人・顧客先からの紹介等そのルートは様々ですが、実際にお見合いした企業が信頼できないような企業であることも少なくありません。また、語学の障壁などもあり簡単に提携も進みませんし、間に入ったブローカーまがいの人に食い物にされた、という話も聞いたことがあります。

そこで、まだまだ模索中ですが、私ども弁護士がパートナー探しのプラットフォームとなるという方法を実験しています。

中国でも弁護士や会計士などの職種は一定数の顧客を有していますので、私はまず彼らとの信頼関係を構築し、継続的に情報交換を行うようにしています。

例えば、あるパートナーの中国人弁護士は中国・天津市内に日本企業の商品展示施設を設けて、商品・製品説明を行い、自らの顧客である中国の企業に引き合いをしています。もし興味がある方は私宛ご連絡頂けばご紹介させて頂きます。

他方、製造部門を海外に移転する場合や、主体的に海外で販売を行う場合は海外現地拠点を立ち上げることになります。中国における海外現地拠点に関するお話はまた次回。