【清金愼治のBlog】何故、「ブランド戦略」が話題になるのか

ブランドとは何かは、前回少しお話をしましたが、私自身もまだ分かっていません。分かっているのは、従来のマーケティングの考えだけでは通用しなくなってきているということらしいということだけです。

従来のマーケティングの基本の考えについては以前にもお話ししました通り、4Pの考えが基本となっていました。今はこの4Pだけでは商品・サービスの戦略は立てられないという話だと思います。

社会の変化が顕著に出たのが、最近の話ではアメリカ大統領選挙だと思います。オバマ大統領が再選された選挙では、オバマ陣営が大規模なITチームを編成して有権者の共感と支持を作り上げたという話は聞かれたことがあると思います。オバマ大統領は前回の大統領選挙(2008年)でもITを駆使した選挙を行ったと言われていますので、IT(ソーシャルネットワーク)が個人との関係(選挙手法)を変えたと言えるでしょう。

そして、このIT・ソーシャルネットワークが企業ビジネス(マーケティング)の世界をも激変させているというのが、ブランド戦略の基本認識と言うことです。

従来の、企業からの一方通行的な情報発信(商品紹介)と情報の受け身としての消費者という構図が完全に消え去ったということです。

ソーシャルネットワークの浸透により、リアルタイムによる様々な情報の発信と共有が可能となり、とりわけ情報の共有による新たな情報の作成と言うネットワークの形成により、企業と消費者による価値の共創が生まれてきたということです。

ブランド戦略とは、この価値(便益)の共創を作り出す取り組みであると思われます。

従来のマーケティングが企業からの製品・価格・機能の一方的な発信であったこととは激変してきたということですから、マーケティング部門の方々はいま大変苦労されているのではないでしょうか。

と言うことは、他社よりも先に動き出せば、競争の優位が得られるということですね。

以上